狐退治
どんな伝承か
志布志には日本一だましのうまいおさん狐がいて、夏井との境のこんもり茂った稲荷神社にいた。宝満寺の和尚が夏井の法事の帰り、相撲とりに化けた狐に裸にされてだまされ、土産を取られた。悔しがった小僧の珍念は大きな白いまゆ袋を持って野原へ行き、「和尚さん」と呼ぶ。現れた狐の和尚に酔ったふりをさせ、袋に入れてかついで帰れと言わせて自分から袋へ飛びこませ、寺へ担ぎ込んだ。狐は本堂で暴れて逃げ、仏に化けて仏像が二つになったが、線香をあげて鉦を叩けば首を振ると言うと右の仏が首を振り、正体が知れて捕まった。それ以後、志布志には人をだます狐はいなくなったという。
原典より
日本一だましのうまい狐がいた。—— 日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第14巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全75話(熊本・宮崎・鹿児島=南九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。