大晦日に狐が集まる装束榎
どんな伝承か
王子の榎町に、通称を装束榎という木があった。天保のはじめごろまで、毎年十二月の晦日の夜になると、東国各地から狐の群れがここに集まり、装束を改めてから王子稲荷へ参ったと伝えられる。その夜に狐たちが灯す狐火の明かりを見て、村の人々は翌年が豊作か不作かを占った。灯りのようすが、そのまま来る年の作柄を告げるものと受けとめられていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。