鳶を射落とした大戸村の旗本
どんな伝承か
埼玉県与野市に伝わる。ある日、徳川家康が家来を連れて狩りに出た。昼食のころ、鳶が一羽飛んで来て家康の頭上に大きな輪を描きはじめた。これを見た家康が、あの鳶を射てみよと命じたが、名乗り出る者は誰もいない。そのうち、与野領大戸村を領する旗本の牧野佐左衛門が御前へ進み出た。家来たちが見守るなか、佐左衛門の放った矢は見事に命中した。家康はその手柄を讃え、褒美として小村田七十石を与えたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。