桔梗を嫌う日秀と将門の最期
どんな伝承か
千葉県我孫子市日秀に伝わる。平将門には桔梗の前という愛妾がいた。藤原秀郷は何度も将門と戦ったが、将門はいつも自分によく似た六人の影武者を連れており、どれが本物か見分けがつかない。困った秀郷が密かに桔梗の前へ尋ねると、影武者はみな藁人形なので、冬の朝に吐く息が白く見えるのが将門だと教えられ、そのとおりにして将門を射殺した。将門を慕う日秀では、滅亡のきっかけを作った桔梗の前にちなんで桔梗を嫌い、植える家もなく、植えても花は咲かず、衣服や道具に桔梗の紋も用いないという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。