浄瑠璃になった奥屋内の皿屋敷
どんな伝承か
松山藩の山瀬新二郎は、わけあって妻お滝とともに浪人し、奥屋内へ移り住んだ。やがて新二郎は病の床につき、お滝は土地の庄屋へ奉公に出る。その庄屋にいた青山鉄三郎はお滝に懸想したが、従わなかったため、家に秘蔵された十枚の皿から一枚を隠し、お滝の落度に仕立てた。主人の叱責に耐えかねたお滝は、近くの滝に身を投げて死ぬ。以後、夜ごと皿を数えて泣く亡霊の声が聞こえたという。播州から来た巡礼がこれを聞き、持ち帰って浄瑠璃に仕組んだと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。