池月
どんな伝承か
宇治川の先陣を切った佐々木四郎高綱が乗った名馬池月は、この津井の池近くで生まれたという。幼いときに母馬と死別し、ある日子馬が池に立つと母の姿が映ったと思って飛びこんだ。自分の姿を母と間違えたのだが、わからずに何度も繰り返して水泳術を身につけた。のち島前黒木村の倉之谷、馬込に渡り、海士村東の里の愛宕山に登って一息休んだ。そのとき蹄の跡が三つ石につき、今も残っている。そして雲州に渡る人に捕えられ、希代の名馬として頼朝公に奉られ、「池月」と名づけられたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。