たもとの小石が育った三子岩
どんな伝承か
浅口郡鴨方町、遙照山のふもとにあたるダムの工事地に、三子岩と呼ばれる大岩がある。昔、この土地に住む三歳の男児が、小さな石をひとつ着物のたもとに入れて持ち歩いていた。その子が何気なく石を置いたところ、石はみるみる膨れ上がり、高さ七メートルほどの岩になったという。以来これを三子岩と呼んでいる。形は三角の握り飯を逆さにしたようで、地面に接している部分はごくわずかしかない。大正十二、三年ごろには願いがかなう霊験ある岩として、参拝の人でにぎわった時期もあった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。