おさん狐
どんな伝承か
可部から江波へ、おさん狐が娘になって行っていた。昔の馬子は人を乗せて江波へ通っていたが、おさん狐は娘やおばさんになって馬に乗り、下りるときには『こんこんぎゃあ』といって飛び下りては逃げ、金は払わなかった。今でも『おさん狐じゃあないが、ただじゃあないんで』といい、『おさん狐が、のしょのれた』ともいう。ただで乗せてやるという意味である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。