おさん狐
どんな伝承か
おさん狐にはいつも人が化かされて困っていた。その村の医者は自分は化かされるものかといっていたが、ある晩『旦那さん、どこへ行かれますか』と声をかけられた。『どこでもええ、お前おさんだろうが』というと、『何をおっしゃいます、今晩わたしが案内させてもらいます』という。ついて行くとものすごくきれいに見えた。医者がなかなか帰らないのでみんなが捜すと、野壷に落ち込んでいた。おさん狐は人を自由にする動物だったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。