頼光主従の誓いが建てた丹塗の宮
どんな伝承か
命を受けた頼光主従六人が、大江山の鬼を討ちに向かった。方角を定めようと三岳の山上に登ったものの道に迷い、手をかざして大江山の方を見定めたことから、この山は「見立て山」すなわち三岳山と呼ばれるようになったという。一行は天座の祖先にあたる佐右衛門の家へ立ち寄って祈願をこめ、満願の日、東の空に異様な輝きを見た。その方へ進むと御座岩という大岩の上に天照大神を祀る祠があり、一同は鬼退治が成れば必ず社を建てると誓って旅立った。翌正暦二年、約束どおり丹塗の宮を建て、背負って帰った十二体の神像を熊野十二社権現として勧請したと伝わる。
原典より
頼光主従六人は命を受けて大江山の鬼退治に向かいました。—— 日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。