永楽屋由来
どんな伝承か
永楽屋の話を母親から聞いた。永楽屋は真面目な商人だったという。晦日の晩、白い装束の者が二人、棺桶を担いで来て、しばらくでいいから預かってくれと言って帰ってしまった。主人は仕方なく預かり、そのうち取りに来るだろうと待っていたが、正月が過ぎても誰も来ない。棺桶のことで気味も悪く、やり場もないので蓋を開けてみたところ、永楽宝という金がぎっしり詰まっていた。預けた人も分からずじまいで、そのまま家のものとなり、永楽屋はずんずん栄えて、永楽宝が入っていたことから屋号を永楽屋とし、今もずっと栄えているという。
原典より
永楽屋さんのお話を、この母親から聞いたんです。—— 日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。