津波に沈んだ阿曽津千軒と七野
どんな伝承か
阿曽津婆という金持ちがいて、在所じゅうに金を貸していた。催促があまりにうるさいので、皆で相談のうえ婆さんを簀巻きにし、阿曽津の浜へ沈めてしまう。すると凄まじい津波が起こり、千軒あった部落をひと呑みにした。住民は低い山を越え、のーのーと言いながら逃げたので、その「の」の付く土地が七か所できたという。磯野・柳野・熊野・習志野・桑野・東野・西野の七野が、阿曽津から逃げた人々の在所だと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。