榎原の始まり
どんな伝承か
京都府福知山市奥榎原に伝わる地名の起こりである。長治元年、平親盛という人がこの地に落ちのびて来て、奥榎原の城山に城をかまえ村を開いたのが榎原の始まりだという。敵に追われた親盛は、今の奥榎原の公会堂の付近で力つき、そこにあった榎の大木の洞穴に入りこんで身を隠し、人事不省となった。翌朝、追手が榎の洞穴を調べたが、洞穴の口には晩のうちに蜘蛛が巣を張りめぐらしていたので、巣のある所に人が入っているはずがないと深く詮索せずに去ったという。こうして助かった親盛はこの地に住みつき、榎の大樹にちなんで榎原と名付けたと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。