飴買い幽霊の子
どんな伝承か
小松市那谷町に伝わる。むかし那谷寺に善寧という偉い坊さんがいた。ある日、行き倒れになったおなかの大きい人が死んだので、寺の墓場に埋葬した。すると毎夜、寺に「お乳をください」と来る者があるので、すり粉をあげていた。三日ほど後にあとをつけると、幽霊は墓場で消えた。その墓場の下から子どもの泣き声が聞こえたので掘ってみると、女の子が生きていた。寺が引き取って養育し、のちにえんちょうという坊さんの子として全国を行脚したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。