墓の中で生まれた忠学上人と安産の守り
どんな伝承か
仏生山の法然寺に伝わる忠学上人の母は下総の人で、身ごもったまま世を去り、葬られた墓の中で上人を産んだという。飴を買いに出る母の姿を怪しんだ者があり、そのおかげで墓の中から赤子が助け出された。この赤子こそのちの忠学上人であり、いまは安産の守り仏とされている。人々はお守りを受けて帰り、無事に子が生まれたあかつきには、そのお守りを返してお礼参りをするならわしである。
原典より
忠学上人の母君は下総の人、懐妊したまま亡くなられお墓の中で忠学上人を出産された。—— 新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。