土地の投げ売りとナオ墓破却
どんな伝承か
第二次大本事件で当局は、大本関係八団体への解散命令とともに、本部・地方の全建造物を強制破却し、その費用まで教団に負担させた。土地建物も捨て値で処分させ、綾部の二万五千余坪は坪十四銭、亀岡の二万四千余坪は坪九銭という、当時の地価からかけ離れた値で町当局に売却登記させた。弁護費用まで枯渇させようという陰険な狙いであった。さらにその年の五月十一日には、開祖ナオの墓にも破却の命がくだり、特高課長は「衆人に頭を踏まさねば成仏できぬ大罪人、極悪人なり」と言い放って、みずから破却の指揮をとったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
亀岡の大予言者――東洋の巨人・出口王仁三郎の世界(加藤正民・たま出版・心霊/予言・現代(評論)/明治〜昭和(対象))
加藤正民が「天下の浪士」の立場から、出口王仁三郎(1871-1948)を心霊的視座で描く評論。明治25年の出口ナオの神がかり(艮の金神・三千世界一度に開く梅の花)、水行の奇蹟、無筆のナオの自動書記、日清・日露戦争予言の具体的中を起点に、国祖隠退の大本神話と、ナオ(A)と王仁三郎(B)に具現した二大霊流・「火水の戦い」を論じる。