でかい話(大話比べ)
どんな伝承か
むかし、殿様が家来たちの溜まり場へ行き、日本中で一番でかい話をした者に褒美をやろうと言った。一人が、家の大きな梅の木に日本中の鶯を呼び寄せて鳴き競べをさせたら、集まる鶯の羽音が日本中に響き渡ったと名乗り出た。殿様が物足りない顔をすると、次の男が、富士の山に腰かけて青空を笠にかぶったがまだ耳が笠の中に隠れなかったと言った。さらに別の男が、天と地を団子に丸めて呑み込んだが、その団子が喉のチンコにさわらなかった、そんなでかい男がいたそうなと語った。殿様はこれが一番でかい話だと満足し、その男に山ほどの褒美をやったという。
原典より
むかし、殿様が、溜り場で四方山話をしておった家来の所へ行った。—— 鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史・自治体史(民俗))
『鹿島町史 通史・民俗編』所収の伝説。石川県鹿島町(能登・現中能登町、石動山麓と邑知地溝帯)に伝わる自然・信仰・歴史伝説を採録する。