姥棄ての話(後半・灰縄の難題)
どんな伝承か
土蔵に母を隠していると、その国の殿様が、灰で縄をなって出せというお触れを回した。子は考えてもわからないので母に聞くと、縄をきつくなって、それを鉄の板の上で燃やし、そのまま持っていけと教えられ、その通りにして殿様の前に持っていった。殿様が、こんなことがお前に考えられるわけがない、誰に教わったと問うと、子は六十になった母を打ち捨てるのが忍びず土蔵に隠していると打ち明けた。殿様は年寄を粗末にするなと褒めて褒美を与え、それから姥棄てはなくなったという。
原典より
むかし、むかしある村の話だけれど、六十になった親を棄てることになっていたんだってさ。—— 壬生町史 民俗編――伝説(壬生町(編)・壬生町史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
壬生町史 民俗編――伝説(壬生町(編)・壬生町史・自治体史(民俗))
『壬生町史 民俗編』第2節所収の伝説。栃木県壬生町に伝わる樹木・塚・渕・神社・地蔵・地名の伝説を採録する。