近づいてこない花嫁行列の提灯
どんな伝承か
嫁入りが夕方と決まっていたころの話である。草加二丁目のあたりから立野堀へ嫁ぐ娘があり、婿の家では、そろそろ行列が着くころだと門口に出て待っていた。やがて遠くに花嫁行列の提灯が見えてきたので、やれやれと眺めていたのだが、その灯りは同じあたりを行ったり来たりするばかりで、いっこうに近づいてこない。ずいぶん経ってようやく到着したので事情を尋ねると、どういうわけかやたらと遠回りをさせられたのだという。狐に化かされたのだろうと語られた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史・自治体史(民俗))
『草加市史 民俗編』所収の伝説。埼玉県草加市に伝わる地名・塚・神社・地蔵・狐狸の伝説を採録する。