太田道灌身代わり薬師
どんな伝承か
新里町の徳性寺の薬師堂に祀られる薬師像は、太田道灌が守り本尊としていたものと伝えられる。あるとき道灌が敵に襲われると、この薬師が身代わりとなって災難から救ってくれたという。そのとき敵の放った矢が仏像の目に当たったため、この薬師はいまも片目に傷を負っているとされる。『新編武蔵風土記稿』もまた、この薬師如来を道灌の守護仏として伝えており、もとは弘法大師の作であると記している。
原典より
なお、その時、敵の射た矢が目に当たったため、この薬師像は片目に傷を負っているという。—— 草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史)
『草加市史 民俗編――伝説』は、草加市史民俗編のうち「二 伝説」の章である。地名起源・塚・神々・地蔵・薬師・観音・その他の神仏・旅の僧・動物と妖怪の九節で、柿木や青柳の地名の由来、毛長神社の御神体、疣地蔵や火あぶり地蔵、雨乞いの龍、むじな大尽などを、『新編武蔵風土記稿』や縁起碑、土地の伝えによって記す。第十節「世間話」は狐・むじな・狸・雷獣の聞き書きを集め、話ごとに町名と話者の頭文字・生年を添える。