煙草で狐を追い払った子供
どんな伝承か
子供のころ、狐に化かされそうになったことがあった話。まだ乗り物がない時代、歩いて越谷まで本を買いに行った帰り、道に迷ってしまい夜になった。心細い思いで夜道を急いでいると、後ろから狐がついてくる。振り返るとその狐はきれいな男に見えた。化かされまいと持っていた煙草に火をつけ、二口三口吸って煙を吐き出すと、狐は逃げていったという。狐に後をつけられたときは煙草をふかすと逃げ、逆に振り返って声をかけると化かされてしまうといわれ、狐は男には女の姿、女には男の姿となって美男美女に化けて近づいてくるので用心しろと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史・自治体史(民俗))
『草加市史 民俗編』所収の伝説。埼玉県草加市に伝わる地名・塚・神社・地蔵・狐狸の伝説を採録する。