稲荷の前で相撲を取らされた父
どんな伝承か
語り手の父親が化かされたという話。あるとき、越谷の先の大沢にある御猟場に招かれ、そこで酒を振る舞われて帰ってきた。ずいぶん遅い帰りだったので家の者が事情を尋ねると、歩いて戻る途中、どこかの稲荷の前まで来たところで大きな坊主が出てきて、相撲を取ろうやと言う。仕方なく組み合ったが、いくら取っても負けてばかりで、とうとう嫌になって帰ってきたのだという。おおかた稲荷の狐にでも化かされたのだろうということになった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史・自治体史(民俗))
『草加市史 民俗編』所収の伝説。埼玉県草加市に伝わる地名・塚・神社・地蔵・狐狸の伝説を採録する。