広島江ノ浦のトンビョウ祠
どんな伝承か
香川県仲多度郡広島の江ノ浦では、屋敷の一隅に瓦を三枚立てかけたトンビョウ祠をもつ家が二、三戸あるという。讃岐は憑きもの筋の比較的少ない地方で、憑きもの筋といっても部落に一戸あるかないかであるが、そのごくまれな家では、屋敷内や裏の藪などに石を積み上げたトンボ神の祭壇がやや公然と立っているらしい。多数地帯である山陰などでは想像も及ばぬ状態であると石塚尊俊は記す。武田明の談話による。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・石塚尊俊・民俗学・昭和(民俗調査))
民俗学者・石塚尊俊『日本の憑きもの―俗信は今も生きている』。日本各地の憑きもの俗信を実地調査と文献で体系化した研究の決定版。