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地蔵さまとタヌキ

所在地埼玉県桶川市大字坂田
年代伝承
登場太郎作
出典桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話

どんな伝承か

昔、坂田の道沿いの林の中ほどに、いつもにこやかな地蔵が立っていた。地蔵の悩みは、隣村の太郎作が町からの帰りに決まって自分の前で小便をすることだった。林のたぬきに相談すると、日ごろの供え物の恩返しにと引き受けてくれた。その夜、ほろ酔いで地蔵に挨拶した太郎作の前に、提灯の明かりとともに見知らぬ美しい女が現れ、太郎作は思わず抱きついた。冷たさに気づいて見直すと、抱いていたのは地蔵だった。罰が当たったと謝って帰った太郎作は、以後ここを通るたびに手を合わせ、小便をしなくなったという。

原典より

よく見ると、何と太郎作さんは地蔵さまを抱いていたのでした。—— 桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話(桶川市(編)・桶川市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話(桶川市(編)・桶川市史)

『桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話』は、桶川市の市史のうち民俗を扱う巻で、ここにはその昔話・伝説の部分と第四節「予兆・占い・禁忌・呪い・民間療法」が収められている。昔話・伝説は調査ではほとんど聞かれなかったため、「広報おけがわ」に連載した話を中心に、イットコショダンゴ、古池の大蛇、熊野神社の池の膳椀貸し、狐狸に化かされる話など二十余りを区分せずに載せる。俗信の節は、言い伝えを桶川・加納・川田谷の地区ごとに箇条で並べる。

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