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親子ほたる

所在地埼玉県桶川市
年代伝承
登場働き者の若夫婦
出典桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話

どんな伝承か

昔、坂田と加納の間に、水の絶えない深い大池があり、村人はその水で田を作っていた。近くに住む若夫婦の夫は、暮らしが楽にならず江戸へ稼ぎに出たまま消息を絶った。残された妻は子を抱えて懸命に働いたが立ち行かず、幼子とともに池へ身を投げた。夫も他郷で死んだと伝わり、村人は哀れんで池のほとりに弁天様を祀った。やがて夏の夜、東の林のそばに大きな蛍、西の田に小さな蛍が飛ぶようになり、母子が呼び合っているのだと噂された。のちに弁天様が村人の夢に現れて屋根が無くて寒いと訴え、小屋を建てて覆ったその家は長者になったという。

原典より

それから間もなく夏の夜になると、東の林の近くに大きな蛍、西の田んぼに小さな蛍のとぶのが見えました。—— 桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話(桶川市(編)・桶川市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話(桶川市(編)・桶川市史)

『桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話』は、桶川市の市史のうち民俗を扱う巻で、ここにはその昔話・伝説の部分と第四節「予兆・占い・禁忌・呪い・民間療法」が収められている。昔話・伝説は調査ではほとんど聞かれなかったため、「広報おけがわ」に連載した話を中心に、イットコショダンゴ、古池の大蛇、熊野神社の池の膳椀貸し、狐狸に化かされる話など二十余りを区分せずに載せる。俗信の節は、言い伝えを桶川・加納・川田谷の地区ごとに箇条で並べる。

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