松明をかざす稲虫送りの夜
どんな伝承か
稲虫送りは、稲を害する虫を村の外へ追い払うために村ぐるみで行う祈願行事で、多くは七月十三、四日の夜に営まれた。久米では夕方、各家で松明をこしらえて神社に集まり、太夫様の祝詞と御祓いを受けてから、幣束を先頭に火をともした松明をかざし、初婿が担ぐ太鼓を若い衆が打ち、笛を吹きながら「送ルワ送ルワ稲虫オクル 佐渡マデ稲虫オクル」と唱えて作場を回り、最後に橋から川へ松明を投げ込んで終えた。この夜は堂の前で盆踊りを踊ったという。小清水では諏訪神社に集まって同じように歩いた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史・自治体史(民俗))
新潟県柏崎市の信仰と俗信を網羅する。