熱海の道路上の浜セガキ
どんな伝承か
熱海では八月十七日、道路の真ん中に壇を設け、寺院合同で「浜セガキ」という供養が行われる。これは無縁仏、あるいは海上で遭難した霊を慰めるためのものだという。海岸など水辺で行う施餓鬼は各地にあり、無縁仏を送り出すこの種の行事は、盆の火祭りや川セガキなどとも共通する性格を持つ。熱海の浜セガキは『旅と伝説』の「盆特集号」に記録が残されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。