五畿七道の大地震と津波
どんな伝承か
仁和二年(八八六)七月三十日、五畿七道を襲った大地震は各地に壊滅的な被害をもたらした。摂津国(神戸)では大津波が襲って溺死者は数知れず、信濃国(長野)では大山が崩れて川があふれ、牛馬や人の死骸が丘のように積み重なったと伝えられる。この前後には紫宸殿前に鬼が現れて夜警の者が気を失ったとも記され、当時は天変地異と怪異が相次いだ時期として語り継がれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の妖怪(早川純夫・早川純夫・妖怪史・昭和)
早川純夫『日本の妖怪』。神話時代から江戸まで、日本の妖怪と妖異を歴史の流れに沿って描く。