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御幣に集まり静止する群蛇

所在地島根県大田市大田町
年代不明
登場石工嘉惣兵衛、石崎社司
出典動物界霊異誌

どんな伝承か

石工の嘉惣兵衛が石祠の修繕にかかろうとすると、そこらじゅうに散らばっていた数百の群蛇が、立てられた御幣を中心にして残らず蓋の上へ集まり、おとなしく一塊になって静止した。嘉惣兵衛は安心して仕事に取りかかり、夕方に修繕を終えた。この小蛇は外道の一種で俗にトウベウと呼ばれ、これを飼養する家は金に不自由しないといわれるものであった。やがて石崎社司がまた来て、蛇群の中心となっている御幣を抜き取り、二、三度左右に振って何か唱え終わると、蛇は全部団塊から解けて元の石祠の中に納まり、扉は閉ざされた。この蛇群は約四十年前から石宮に封じ込められていたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

動物界霊異誌(岡田建文・岡田建文・心霊研究・昭和初期(1927))

心霊研究家・岡田建文が昭和二年(一九二七)に著した『動物界霊異誌』。現代物理は宇宙の大物理の末梢に過ぎぬとの立場から、動物の霊異を迷信的虚妄として退けず証明すべき事例として収集する。蝦蟇(ヒキガエル)の章では、蛇を埋めてクリ茸を生やし食う怪(島根波根東村)、背に五寸釘を刺され口から怪光を吐く大蝦蟇(会津若松龍田屋、同時に幼児が高熱)、猫を灰色の液汁に溶かす怪(石見久利村)、慶応二年に浄土寺へ夜ごと現れた武士の正体が蝦蟇だった話を収める。

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