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榎の洞から湧いた霊泉と水稲荷

所在地東京都新宿区戸塚(水稲荷)
年代元禄十五年
登場富士川游、医学者
出典迷信の研究

どんな伝承か

東京の高田戸塚に鎮座する稲荷は、もと戸塚村の産神であった。元禄十五年の四月、神のお告げがあり、境内の榎の洞から泉が湧き出したという。眼を病む者がこの水で目を洗うと、たしかに効きめが現れた。そこで土地の人々は、この社を水稲荷とも呼ぶようになったと伝わる。富士川游は、稲荷の本来の神格が忘れられて狐と結びついていった経緯を述べたうえで、各地の稲荷に付いた渾名の由来を集めており、水稲荷をその筆頭に置いている。

原典より

* **水稻荷**(東京、高田戸塚):戸塚村の産神とす、本地仏聖観世音は南都徳一大師の師なり。—— 迷信の研究(富士川游(監修)・富士川游・医学史/迷信研究・昭和初期) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

迷信の研究(富士川游(監修)・富士川游・医学史/迷信研究・昭和初期)

医学者・富士川游が監修した『迷信の研究』。迷信を医学史・民俗学・心理学の立場から体系的に分類・解説した大著で、二百数十項目にわたる。總體では迷信の定義・歴史・階段・根本(原始的宇宙観)・暗示・妄想・科学との関係・心理(錯視現象)・光明面(フレーザー)を論じる。身體では人体十二宮・七曜・五行配当、厄歳とその俗説、相生相尅・男女相性・有卦、女が夫を殺すとされる丙午の迷信と天明・弘化のさとし書を扱う。

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