連歌一句が守った中将姫の石塔
どんな伝承か
井上町の高林寺には、中将姫と父豊成の石塔があった。松永弾正久秀が多聞城を築くにあたり、各所から石仏や石塔をかき集めさせたとき、この石塔も運び出されそうになった。寺にいた連歌師の心前法師は、曳きのこす花や秋さく石の竹、という一句を久秀へ送る。久秀もまた連歌を好んだため、石塔は動かされずに済んだという。現在この石塔は徳融寺へ移されている。
原典より
井上町の高林寺に中将姫と豊成公の石塔があった。—— 奈良市史 民俗編――伝説(奈良市(編)・奈良市史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
奈良市史 民俗編――伝説(奈良市(編)・奈良市史・自治体史(民俗))
『奈良市史 民俗編』第十一章所収の伝説。奈良県奈良市に伝わる木・石・塚・水・山・森・社寺・人物・動植物・町名の伝説を昭和三十七年からの探訪で集成する。