砂降り卵塔・エト首卵塔
どんな伝承か
旧総和町関戸にある下宿霊園は、砂降り卵塔の名でも呼ばれる。村道わきの小高い所にある、草に覆われた小さな墓地だが、いつのころからか夜にそばを通ると、さらさらと砂のようなものが降ってきて、目に入ったり着物にかかったりするようになった。関戸あたりの人々はそのことを噂しあい、やがて夜にこの道を通る者はいなくなった。隣の小堤では同じ墓地をエト首卵塔と呼ぶ。昔、雨の夜に、糸のように細い首が青白く光りながら墓地の中でひょろひょろと踊っていたといい、糸首がなまってエト首になったと考えられている。
原典より
昔、雨の降る夜に、墓地の中で糸のように細い首が、ひょろりひょろりと青白く光りながら、踊りをおどっていたという。—— 古河市史 民俗編――伝説(古河市(編)・古河市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
古河市史 民俗編――伝説(古河市(編)・古河市史)
『古河市史 民俗編――伝説』は、古河市が編んだ市史の民俗編のうち、第一章「伝説と昔話」の伝説の節を収めたものである。古河市と周辺の総和町・野木町・北川辺町に伝わる沼や神木、三国橋の人柱、お菊卵塔などの墓地、源頼政や静御前、地蔵や野木明神の蛇にまつわる話を短く記す。伝説の特徴と分類を述べたのち、自然・社会・人物・信仰の四つに分けて収め、町名の由来を添え、昔話の節の冒頭で終わる。