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お菊卵塔に伝わる三つの悲話

所在地茨城県古河市鴻巣(お菊卵塔)
年代伝承
登場お菊
出典古河市史 民俗編――伝説

どんな伝承か

古河市鴻巣の共同墓地は、お菊卵塔の名で呼ばれている。その由来は三通り伝わる。一つは、働き者のお菊がある晩ふっと姿を消し、翌朝松の枝に手拭が掛かっていたので天狗にさらわれたとされ、以来鴻巣では子にお菊と名づけず、お菊という嫁が来ると名を変えさせたという話。二つめは、名主の家に子守り奉公に出た娘お菊が、背の赤子を沼に落として卵塔場で首をくくり、夜ごと墓地の隅で子守唄が聞こえるようになったという話。三つめは、離縁されて鴻巣に戻った器量よしのお菊が、子恋しさに狂って卵塔場で命を絶ったという話である。

原典より

夜が明けてみると、松の木にお菊のかぶっていた手拭がかかっていたという。—— 古河市史 民俗編――伝説(古河市(編)・古河市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

古河市史 民俗編――伝説(古河市(編)・古河市史)

『古河市史 民俗編――伝説』は、古河市が編んだ市史の民俗編のうち、第一章「伝説と昔話」の伝説の節を収めたものである。古河市と周辺の総和町・野木町・北川辺町に伝わる沼や神木、三国橋の人柱、お菊卵塔などの墓地、源頼政や静御前、地蔵や野木明神の蛇にまつわる話を短く記す。伝説の特徴と分類を述べたのち、自然・社会・人物・信仰の四つに分けて収め、町名の由来を添え、昔話の節の冒頭で終わる。

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