お子守り卵塔――首をくくった少女
どんな伝承か
原町の先、金堀谷の西に広がる台地に、身寄りのない人を葬る墓地があった。この墓地では、赤子を背負った少女が毎日のように遊んでいたが、ある年の盆の十六日、その少女がこの墓地で首をくくって死んでしまった。役人が立ち会って墓地の片隅に葬ったが、それ以来この墓地はお子守り卵塔と呼ばれるようになったという。
原典より
この墓地で、毎日のように赤子を背負った少女が遊んでいたが、ある年の盆の一六日に、この墓地で首をくくって死んでしまった。—— 古河市史 民俗編――伝説(古河市(編)・古河市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
古河市史 民俗編――伝説(古河市(編)・古河市史)
『古河市史 民俗編――伝説』は、古河市が編んだ市史の民俗編のうち、第一章「伝説と昔話」の伝説の節を収めたものである。古河市と周辺の総和町・野木町・北川辺町に伝わる沼や神木、三国橋の人柱、お菊卵塔などの墓地、源頼政や静御前、地蔵や野木明神の蛇にまつわる話を短く記す。伝説の特徴と分類を述べたのち、自然・社会・人物・信仰の四つに分けて収め、町名の由来を添え、昔話の節の冒頭で終わる。