死を知らせるカラスの声
どんな伝承か
人が死ぬときにカラスには分かるのだろうかという話である。隣の家の娘が三つほどで亡くなったとき、鳥がすうっと飛んできて鳴いた。鳥というのは分かるものだとつくづく思ったといい、偶然かもしれないが、情けないような妙な声で鳴くのだという。いかにも哀れなように聞こえるが、それは家の人には分からず、外の人にだけそう聞こえるらしい。だから、鳴いたので近所で人が死ぬと今でも言われている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史・自治体史(民俗))
『取手市史 民俗編2』第四〜六節所収の伝説・不思議な話・祟り。茨城県取手市に伝わる口承を採録する。