米を振ると笑うカラス
どんな伝承か
むかし、田んぼのない畑ばかりの所では、病人が出ると竹の筒に白米を入れ、それを耳もとで振って拝むと病気が治るといわれていたという。その様子を見ていたカラスは「それはオカボだ、オカボだ」と笑い、また「アワか、ヒエか」と鳴いて笑ったと語られる。米による病気治しの呪いと、それをはやし立てる鳥の声とを結んだ短い世間話で、上稲葉の小菅スガ(明治三十五年生まれ)が語った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
壬生町史 民俗編――伝説(壬生町(編)・壬生町史・自治体史(民俗))
『壬生町史 民俗編』第2節所収の伝説。栃木県壬生町に伝わる樹木・塚・渕・神社・地蔵・地名の伝説を採録する。