正月の白飯を歌う国分の唄
どんな伝承か
国分の石橋つぎが伝えた正月の唄。お正月ってえのはいいもんだ、雪のような飯くって、木淵のような餅くって、油のような酒飲んで、と歌い、最後にもう一度、いいもんだ、と繰り返す。語り手は唄のあとに、白い御飯なんてめったに食べられなかった、ふだんは麦の入った御飯だったからね、と付け加えた。今の人にはこの唄が何を歌っているのか分からないだろう、とも言っている。ふだんの食が乏しかったからこそ、正月の白飯と餅と酒がまぶしく見えたことのわかる唄である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。