立野の炭焼き小屋のきつね踊り
どんな伝承か
山崎という人が、朝、八ヶ岳中腹の立野の炭焼き小屋を出て二本松まで来ると、あたりが急に暗くなった。気がつくと東馬流の家並みらしい所に来ており、その村の茶屋の二階にいるらしい。酒や料理を運んでくるので、動けなくなるほど飲んでしまった。ふいに明かりが消えたのでわれに返ると、体中がばらざくれになっていた。実は四、五時間もすず竹の中で踊っていたのである。どちらへ出てよいやら分からず、やっと藪をはい出して家に着いたのは夕飯どきであった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
南佐久郡誌 民俗編――伝説・世間話(南佐久郡(編)・南佐久郡誌・自治体史(民俗))
『南佐久郡誌 民俗編』第十三章所収の伝説・世間話。長野県南佐久郡に伝わる口承を採録する。