事例4:(節分に)入口の敷居の下には
どんな伝承か
鳥取県岩美郡岩美町では、節分の日に家の入口の敷居の下へ豆を三つ置く習俗がある。悪い鬼が入らぬように、また悪い病が流行らぬようにとの願いからである。また井戸の神様にお参りするといって、一升の豆を井戸の中に入れる風習もあり、これは目の病気にかからぬようにとの祈りだとされている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
厄除け――日本人の霊魂観(佐々木勝・民俗学・厄除け信仰・昭和(1988))
民俗学者・佐々木勝が全国の民俗調査をもとに厄除け・厄払いの習俗を日本人の霊魂観から論じた研究書(昭和六十三年)。祖霊信仰・霊魂信仰・厄神信仰を背景に、防塞系呪術(防御型・鎮送型・攻撃型・潔斎型)と祭祀系呪術(供物型・奉迎型)に呪術を類型化する。本文は〔事例〕番号付きで全国各地の具体的習俗を多数収める。