五重塔の九輪を曲げた白い光
どんな伝承か
安政二年十月二日の夜十時ごろ、江戸の北東で大地震が起きた。深川・本所・下谷・浅草の被害はとりわけ大きい。当時の記録によれば、新吉原の日本堤あたりの揺れが激しく、割れた地面から白い光の筋が斜めに走り、金竜山浅草寺の五重塔まで届いて九輪をねじ曲げ、八方へ散ったという。その光は目を射るほどまぶしかったと伝わる。記録者は、近くの大名屋敷の焰硝蔵に火が移ったのではないかと疑いつつ、棹の曲がり方は地震だけの仕業とは思えないと書き残している。塔そのものは傾いてもいなかった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・昭和)