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十三 ≪昔ばなし≫の子育て

所在地兵庫県三田市
年代不明
登場作中人物、作者
出典日本の幽霊たち ― 怨念の系譜

どんな伝承か

日本の昔ばなしには、生と死の境を越える幽霊がしばしば登場する。山形県東白川郡狩川に伝わる「生鞭死鞭」は、家を追われた怠け者が河童から生と死を操る針を借りて大金持ちになる話である。沖縄・沖永良部島にも同様の話があり、王に殺されかけた子が鬼の島から宝を得て那覇の王となる。これらに対し「子育て幽霊」は、つつましい親子の情愛の物語だ。清水観音に祈って授かった通幻を産んで間もなく死んだ母は、葬られたのちも夜な夜な飴を買いにあらわれ、飴屋が跡をつけると新しい墓の中に消えた。墓をあばくと死人の顔は生きているようで、その腕には丸々と肥った赤子が眠っていたという。

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出典の文献について

日本の幽霊たち ― 怨念の系譜(阿部正路・幽霊・文学史・昭和)

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