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楠神社(弾丸避け・徴兵避けの狸神)

所在地徳島県三好市池田町白地中西(楠神社)
年代維新前〜日清日露戦争期
登場巨樟下の古狸、出征軍人
出典阿波の狸の話

どんな伝承か

三好郡白地村の吉野川渡船場の東岸、中西に一本の巨大な樟があり、その下方の岩窟に劫を経た古狸が住んでいた。この狸に物を供えて願をかけると必ず望みが叶い病気も治るというので信仰する者が増え、まだ維新にならない以前に樟の根元へ小さな祠が建てられた。その後参詣人はさらに増して壮大な本殿と拝殿が建ち、楠神社という社名も定まった。日清戦争の頃、この守を身につけていれば鉄砲の弾丸に当たらないと言い出され、出征軍人が競って受けに来た。日露戦争ではさらに盛況となり、戦後は徴兵忌避の利益があるとして参詣が絶えなかった。のち神社合併で村社一宮神社の境内へ併合され、樟は伐り倒されて狸神の信仰も頓挫したという。

原典より

三好郡白地村の吉野川渡船場の東岸中西村に、一本の巨大な樟があつた。—— 阿波の狸の話(不明(徳島県史蹟名勝天然記念物調査委員と本文中に自署。著者名は本テキストに明記なし)・大正末〜昭和初期(本文に「煙草専売法施行から二十四五年」「大正十年」等の記述あり、収録は昭和初年頃と推定)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

阿波の狸の話(不明(徳島県史蹟名勝天然記念物調査委員と本文中に自署。著者名は本テキストに明記なし)・大正末〜昭和初期(本文に「煙草専売法施行から二十四五年」「大正十年」等の記述あり、収録は昭和初年頃と推定))

徳島県(阿波)に伝わる狸譚を集成した郷土怪異資料。

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