近代の村落における「ハカセ」たち
どんな伝承か
陰陽師の流れをくむ者は近代の村落にも残り、中部地方の山間では「ゴボさん」と呼ばれた。御坊さんの意で、正規の僧侶がいない地域で葬式や法事の世話をする役を務めた。富山県南砺市寿川もその一つで、集落には寺院代わりの「念仏道場」が、文政四年に完成したときの姿をほとんど変えずに保存されている。昭和四年生まれの男性は、葬式や法事の世話をしていたのは向かいのSさんで、ゴボさんと呼び、髪は剃らなかったと語った。五箇山では村ごとに道場とゴボさんがあったという。
原典より
第13章 狐憑きと犬神―――いまもささやかれる俗信「結婚のとき問題になる」土佐の犬神筋犬神落としで知られる神社遅くとも中世には語られていたおわりに—— 村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代)