しめ縄を切られた八乙女山の風神
どんな伝承か
昔、泰澄大師が井波の八乙女山の頂に風神堂を建て、風神を鎮めた。おかげで百姓たちの苦しみは収まり、人々は喜んでいたという。ところがその後、石黒太郎光慶という武士が山に登ってしめ縄を切ってしまい、礪波の地方は荒れ狂う風に見舞われた。明徳元年、綽如上人がこの地へ来て八乙女山に登り、堂を建てて浄土三部経を納め、四方を拝んで山を下りた。それからは大風が吹かなくなり、人々はその堂を不吹堂と呼んでいるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。