ボッカ(歩荷)の装束と特色
どんな伝承か
荷持は城端の者で、ボッカと称して一種の特色があり、高山では絵葉書にもなっている。長年の経験によって装束や身ごしらえを考えたものだという。太い撞木杖の石突に鉄をはめ、立ち止まる時は少しの間でもこれを荷の尻に当てる。歩く時は息杖とし、また小脇に抱える。牧ヶ洞では左の一脚のない男がこれをついて歩くのを見た。この辺ではこれをニヅエンボといい、荷杖棒であろうという。ボッカが最も多く出るのは五箇山地方で、五箇山は赤尾付近の盆地、周囲はすべて山であり、加賀藩領で流人を置く処となっていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第3巻』を全158話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。