峯山神の瓶に籠もる悪魔の臭気
どんな伝承か
足摺山の鎮祭に入った神官一同は、明治四年十一月十二日、岩祐の巌から一丁余り降り、北へ一丁ほど登って峯山神と呼ぶ所に至った。ここにも社殿はなく、径六、七寸高さ七、八寸ほどの瓶が置かれ、石の蓋がされている。俗に悪魔を封じ込めた瓶だと伝え、岩祐と並んで不入と称される人跡の絶えた地である。毎年正月二十四日には白皇神社の神官がここへ神供を奉り、その御飯は神が聞こし召して無くなるという。一同が進んで蓋を開けようとしたところ、堪えがたい臭気が立ちこめて近づくことができず、皆で鼻を覆って退いたと記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)