霧の川と花畑の白装束の群れ
どんな伝承か
仙台の出身で茨城県日立市に暮らしていた機械設計技師の佐藤国男は、三十六歳のとき突然の頭痛と吐き気に襲われ、検査の結果脳腫瘍と判明した。日立総合病院でレーザーメスを東京の東大病院から借りて十六時間に及ぶ手術を受け、六〇〇〇ccの輸血をしながら意識不明の状態が九日間続いたとされる。だが佐藤自身は三日目ごろから意識が戻り、看護婦の声や見舞客の声を断片的に覚えていたという。昏睡の間、佐藤の意識は病室の身体を離れ、対岸に何十人もの人々が待つ花畑へと飛んでいった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成)
立花隆『証言・臨死体験』を証言者(人物)単位で収録。安田伸・水上勉・邦光史郎・志賀信夫・前田忠明・佐野三治・向井承子・北林谷栄・永倉万治・彗星探索家木内鶴彦・元プロレスラー大仁田厚・羽仁進ら著名人や市井の人々が語る臨死体験(体外離脱・トンネル・光・お花畑・三途の川・死者との再会・人生回顧と蘇生)を、各証言の冒頭に【日付】【場所】【人物】【状況】マーカー付きで収録。臨死体験を脳科学と心霊の両面から検証した立花隆の証言集。