福来の高野山霊覚体験
どんな伝承か
福来友吉は大正八年の夏、高野山で如法の修行を勤めたとき、ある神秘状態に入ることができた。そのとき宇宙の森羅万象がことごとく霊として直覚されたという。奥の院に参詣する際には、道の左右に立ち並ぶ無数の杉が霊木と感じられただけでなく、無尽の霊が自分の身辺を取り巻いていると感じられた。だがそれは形として目に見えるのでも、声として耳に聞こえるのでも、物として手に触れるのでもなく、知覚すべき一切の相を具えていない。ただ無相の実在として直覚されたにすぎないが、自分が踏んでいる大地と同じか、それ以上に確実に実感されたと記す。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊と神秘世界(福来友吉・大正~昭和初期(推定1920年代~1930年代))
御船千鶴子の透視能力(心霊と神秘世界)/催眠術と透視・念写/千里眼事件と心霊実験/神秘世界の探究/福来友吉の超能力研究