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素麺屋の詐欺と牢破り

所在地三重県伊賀市柘植(徳永寺)
登場良順、廣瀬長三郎、靜永、破獄した僧、処刑され幽霊として現れた男、柘植・徳永寺の方丈
出典奇談全集 現代篇

どんな伝承か

伊賀国柘植の徳永寺で修行していた僧・良順は、寺に匿われていたところを捕手に踏み込まれて破獄の罪で捕らえられた。良順を匿おうとした親戚の廣瀬長三郎も捕らえられ、重罪の上に破獄への加担が重なって絞首刑に処せられた。長三郎の遺体は非人の手で心念寺の墓地へ運ばれ埋葬されたが、その夜、心念寺の住職が雨戸を叩く音を聞き、「廣瀬長三郎じゃ、水を一杯くだされ」という声を耳にした。白装束の姿が縁先に立っており、非人が斬りつけると姿は消え失せたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

奇談全集 現代篇(田中貢太郎・奇談全集・大正~昭和初期(推定))

本書『奇談全集 現代篇』は、田中貢太郎による幕末から昭和初期にかけての日本各地の怪談・奇談を集成した作品である。明治維新期の松木事件から関東の連続殺人鬼事件まで、実地取材に基づく歴史的事件の記録と、民間に伝わる幽霊譚・怪異現象が混在している。特徴は、単なる怪談の創作ではなく、実在の地名・人物・事件を背景に、社会的矛盾や人間の怨恨が生み出す超自然現象を描く点にある。

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幽霊白装束埋葬

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