奥座敷の畳を立てる弓矢の悪魔払い
どんな伝承か
石原の諏訪ノ木では、講に入っている家へ本宮からオッシャマと呼ばれる使いの祈禱師が遣わされ、悪魔払いの祈禱を行った。祈禱師が泊まる場合は、寝所にあてた奥座敷の天井へ本宮の札を貼る。そして深夜の二時ごろになると畳を一枚はがし、裏を表に向けて立てかけ、そこへ悪魔払いの札を留めて、弓矢を用いた祈禱を行ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
渋川市誌 民俗編(市史編纂シリーズ・1980年代-1990年代推定)
本書は群馬県渋川市の民俗編として、地域に根ざした信仰体系と死生観を記録した資料である。民間信仰と俗信を既成宗教以前の下部構造と位置付けた上で、死の前兆(人魂現象、予知)、生死の境での異世界体験、死後の蘇生・生き返り、転生輪廻などの多様な事例を収集している。特に行幸田地区では生き返り事例が集中し、地域固有の信仰と関連する可能性が高い。